解離性健忘症という障害は誰にでも発症する可能性がある障害の一つで、子供の頃に親から受けた虐待やいじめだけでなく、ショックを引き起こすような事件や事故を見た、または経験したなどの理由でも発症します。さて、この解離性健忘という障害を治療する事は可能なのでしょうか?

幼い頃にいじめにあったという方の話を聞くと、とにかく社会生活ができる状態ではないという症状が出るので、本人も家族も相当な不安を抱えて生活をする事になります。私たち人間は誰もがショックな事を忘れるようにできていて、本来は治療を必要としないものなのですが、希にその状態から抜けられない場合があります。

本人も相当苦しむために、できるだけ早く元の生活に戻りたいと思うため、病院などへ行って治療を受けたいと思うものなのですが、病院での解離性健忘の治療は一般的には脳を緊張状態からリラックスした状態にするなどの治療が中心となっているようです。

解離性健忘は精神的なショックが原因で、常に忘れたいと脳が考えてしまうために記憶障害が起こるので、心療内科などで抗不安薬などを処方されたり、一時的に点滴などをして治療をします。実はそれ以外にこれといった治療をしないのが一般的のようなのです。

普段から強いストレスにさらされていると、脳も身体もリラックスをする暇がなくなってしまいます。そこで解離性健忘のような記憶障害が起こると考えられているので、最も良い治療としてはリラックスできる環境を作り出す事かもしれません。

解離性障害の治療のためにできる事は

解離性障害という記憶障害が起こるのは、何も特別な事ではないのです。例えば耐え難い経験をしてしまった時などに、脳は一時的にその記憶を封印しようとする働きがあります。解離性障害はこの記憶を封印するという働きが常に起こっていると考えられますので、この部分を治療する必要があるわけです。

脳が記憶を消さないとならないと勝手に判断してしまうために、日常生活に支障が出るため解離性健忘の方は不安でたまらないといいます。治療をするためにはストレスがたまる状況を改善する必要があります。常に緊張している脳の働きをリラックスさせる必要があるのです。

治療をするためには、環境を変えてみるというのもいいかもしれません。ただ引きこもりがちになりやすいため、できれば楽しい環境にするために、ドライブなど人とあまり接触しないような外出をしてみるのもいいかもしれません。日光にあたって風を感じるだけでもリラックスできます。

知り合いで解離性健忘だと言われた方は、外出をする事によって嫌な事を忘れたり、ストレスを軽減させるという方法を続けた結果、現在ではリラックスする方法を実行するだけで治療効果を感じられるようになったそうです。もちろん病院で処方された薬もちゃんとに飲んでいました。

解離性障害はなかなか治らないとも言われている難しい病気なのですが、家族や本人の努力や考え方を変えるなどをするだけでも、治療効果が出てきて、脳は違った働きをするようになると実感しているのだそうです。